価格.comリサーチ:iPadはWi-Fiモデルが7割、3Gモデルが3割

どうも、Jack です。

MACお宝鑑定団 blog(羅針盤)のエントリ「価格.comリサーチ、iPad with Wi-Fiの所有率71%、iPad with Wi-Fi + 3Gの所有率27.5%という結果に - 」が、価格.comリサーチ「価格.com - No.044 iPad購入状況調査」という記事を紹介していました。これが実に興味深いアンケート記事なのです。iPadを持っているか、いないかという質問項目から始まり、年齢層や購入したモデル、組み合わせている周辺機器、よく使うアプリ、それから購入してよかった点、不満な点についてなど、回答が掲載されています。

ボクにとってもっとも興味深く感じられた点は、このアンケートの回答者によると、所有しているiPadのモデルは、Wi-Fiモデルが71.0%であり、Wi-Fi+3Gモデル(以下3Gモデルと表記します)が27.5%であるという点です。

ざっくりいって Wi-Fiモデルが7割、3Gモデルが3割だとのこと。正確な実数についてはアップルから公表されることはまずありえませんので推測するしかありませんが、この7対3というのはボク自身、さまざまなブログやツイッターを眺めていて、実感として納得できる数字であるように思います。

ボク自身は iPad 3Gモデルを日本での iPad 発売日当日に六本木のイデアデジタルストゥディオで予約し、購入しました。その予約や、購入手続きをしているそれぞれ30分ぐらいの間、ほかのお客さんも来店したのですが、みな「3Gモデルの 64GB」を頼んでいました。ボクも64GBモデルです。これはIT企業が多く入居している東京ミッドタウンという場所柄があるのでしょう。

価格.comリサーチによれば、iPadユーザ全体で見てみると Wi-Fiモデルの 16GB がもっとも人気だというのです。Wi-Fiモデルの 16GBが人気なのは、江島氏のエントリ「iPad初体験レビュー」をみれば理由が詳らかにされています。我が家で使う専用としてWi-Fiモデルの16GBを買ったのですが、十分にiPad を楽しめます。

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さてちょっと視点を変えて、日本国内のiPadのディストリビューターであるソフトバンクの側にたってみると、もっと3Gモデルが売れて欲しいと考えているのではないでしょうか。iPadのWi-Fiモデルがたくさん売れても、ソフトバンクにとっては益はほんのわずかだと聞きます。当初の目論みでは3Gモデルの比率を高く設定していたことと思います。

ボク自身は日本でiPadが発売されてからというもの、文字通り毎日持ち歩いています。3Gが搭載されているから、いつでもネットにつながっています。たとえば会社のメールで、急を要するものも iPad で処理できます。この常時接続の感覚がとてもありがたいんです。もちろん今はやりの Wi-Fiルータを使うという方法もありますが、ボクは3Gのモデルを、デメリットも納得の上で選択しました。

日本の iPad 3Gモデルの通信料金は、データ定額プランとプリペイドプランと2種類あります。ここではわかりやすいデータ定額プランを取り上げますと、基本料 4200円、ウェブ基本使用料が 300円、24回の月々割が-1429円、ユニバーサル料が8円。税込で3233円です。ボクは、これはかなり安いんじゃないか、アグレッシブなプライシングではないかと考えています。

2007年頃、ソフトバンクの X01NK をつかっていたとき、PCサイトダイレクトで10,290円を毎月支払っていました。これに比べたら三分の一です。iPadの定額は驚異的ですよ。(さすがにばかばかしくて、X01NKは途中から節約しだしましたが・・・)

だからボク自身は iPad は 3Gモデルを買おうと最初から心に決めていました。実際に満足度は極めて高いです。

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今回、価格コムのアンケートでWi-Fiモデルが7割、3Gモデルが3割であるというレポートを見て、もうちょっと3Gモデルの魅力があってもいいよなぁと思います。3Gモデルが敬遠される理由はいくつか思い浮かびますが、日本国内のばあい、最大の理由は料金と縛りのある契約なのかなと思います。

このアンケートでは、「iPadと組み合わせて使っている周辺機器はなにか」という問いに対して、「持ち運び可能な無線LANルーター」と一緒に使っていると回答した人が3割います。これは驚くべき数字です。

過去数ヶ月の間に、無線LANルーターが多くの会社から提供されるようになりました。iPad というプロダクトが触媒となって、これらの製品が世に出ることになったといえなくもありません。無線LANルーターがあれば、iPadだけではなく、iPod touch や Macもつなげます。さらにFaceTimeもできるはずです。無線LANルーターには多くのメリットがあります。

3Gモデルがいいか、Wi-Fi + 無線LANルータがいいか、これは話題がつきませんので、ここら辺でやめておきたいと思いますが、ソフトバンクの孫社長としてはさきの7対3という数字には満足してないのではないでしょうか。

孫社長は日本でのiPadの発売にあたって「右手にiPhone、左手にiPadの二丁拳銃。武士の時代なら二本差しだ」と述べました。ここでいうiPadは3Gモデルを念頭に発言されたと推測します。

iPadが発売されて日本で3ヶ月ちょっとたちました。iOS 4 for iPad のリリースまではあと2ヶ月。ボク自身は11月のタイミングで、ソフトバンクは iPad 向けにあたらしい料金プランを出してくるのではないかと勝手に想像しています。

多くのiPadユーザは同時にiPhoneユーザでもあることでしょう。iPhoneで3Gデータ通信をしようとしたら、事実上、5,985円+315円、または4,410円+315円のパケット料金が発生します(契約に応じて月々割の割引があります)。さらにiPadの定額3,233円も加わるとなると、心理的に負担が大きいように思います。そこで、iPhone 契約者には優遇するような割引プランがあってもいいのではないかと思います。

あるいは家族でiPadを複数台持っている人に向けた割引プランや米国のように柔軟な支払い方法を選択できたりなど、きっと目新しい施策を年末のクリスマスシーズンにむけて展開してくるのではないか・・・。「持ち運び可能な無線LANルーター」をiPad Wi-Fiとともに購入するようなひとたちが、3Gモデルを真っ先に選びたくなるような契約プランをソフトバンクが新しく出してくるのでは、、、などということを、価格コムのアンケートをみて感じました。


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